「変わりたい」
そう願っているのに、なぜか動けない。
挑戦したい気持ちはある。
でも、不安や怖さが出てくる。
その結果、
「また動けなかった」
と自分を責めてしまう。
以前の私は、これを自分の弱さだと思っていました。
しかし、本当の原因は「勇気がないこと」ではありませんでした。
心の中で、相反する二つの思いに挟まれていたのです。
どちらを選んでも苦しさが残る
人は時に、二つの大切なものの間で迷います。
例えば、
「自分らしく生きたい」という気持ち。
そして、
「周囲から認められたい」という気持ち。
どちらも本音です。
しかし、
自分らしさを優先すると、
「誰かを傷つけるかもしれない」
「嫌われるかもしれない」
という不安が出てくる。
周囲を優先すると、
「本当の自分を押し殺している」
という苦しさが残る。
どちらを選択しても、
こころのどこかに痛みが残る。
これが、人を動けなくする大きな要因になります。
心理学でいう「ダブルバインド」
心理学には、ダブルバインド(二重拘束)という考え方があります。
これは、
矛盾したメッセージや状況の中で、
どちらを選択しても苦しさから逃れられない状態
を指します。
大切なのは、
「どちらを選ぶか」だけではありません。
そもそも、
「なぜ、どちらを選んでも苦しく感じるのか」に気づくことです。
私自身が経験したダブルバインド
私の場合、幼い頃に
両親から受け取った二つのメッセージがありました。
「女の子は愛嬌が大切」
そして、
「女性として社会に進出し、経済的な力を持ってほしい」
という言葉です。
どちらも、愛情から出た言葉だったと思います。
女性として幸せになってほしい。
そして、自分の力で人生を歩める人になってほしい。
その願いだったのだと思います。
でも、幼い私の中では、
「人から愛される女性でいなければならない」
という思いと、
「社会の中で結果を出し、自立しなければならない」
という思いが同時に存在しました。
どちらも大切でした。
だからこそ、苦しみました。
どちらを選択しても、
「何かを失ってしまう」ように感じていたからです。
動けない自分を責めなくていい
もし今、
「変わりたいのに動けない」と感じているなら。
あなたが弱いからではありません。
もしかすると、あなたの中にも、
「変わりたい自分」と
「今の自分を守りたい自分」
が存在しているのかもしれません。
問題は、どちらかを消すことではありません。
まず、
「私は何と何の間で苦しんでいるのか」に気づくことです。
気づいた時、
人は初めて新しい選択肢を持つことができます。
人生が変わり始める時
人生が変わる瞬間は、
迷いがなくなった時ではありません。
自分の中にある矛盾を理解した時です。
「私はなぜ動けないのか」
その理由が分かった時、
自分を責める人生から、
自分を理解する人生へ変わっていきます。
そして、自分の人生を自分で選び直すことができるようになります。
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