「幸せになりたい」
そう思ったとき、多くの人は、
お金があれば幸せ。
仕事がうまくいけば幸せ。
理想の人と出会えば幸せ。
そんなふうに、
幸せになるための条件を探します。
でも、認知科学の視点から考えると、
幸せは外側の条件だけで決まるものではありません。
私たちが感じる幸せには、
起きた出来事をどう受け取り、
どう評価したかが関係しています。
幸せとは何か?
そもそも、幸せとは何でしょうか。
「幸せ」というものが、
どこかに形として存在しているわけではありません。
同じ出来事が起きても、
人によって感じ方は違います。
たとえば、予定がなくなったとき。
「楽しみにしていたのに」と残念に思う人もいれば、
「今日はゆっくりできる」と嬉しく感じる人もいます。
起きた出来事は同じです。
それなのに、感じる感情は違います。
これは、
私たちが現実をそのまま受け取っているのではなく、
自分なりに意味づけをしながら体験しているからです。
なぜ人によって「幸せ」の感じ方が違うのか?
人によって幸せの感じ方が違うのは、
これまでの経験や記憶、期待していること、
そして何に注意を向けているかなどが異なるからです。
たとえば、同じ一杯のお茶でも、
「ただのお茶」
と感じる人もいれば、
「ほっとする時間」
と感じる人もいます。
お茶そのものが変わったわけではありません。
その人の中で、
その体験に与えられた意味が違うのです。
だから、「幸せになれるもの」を探し続けても、
必ずしも幸せを感じられるとは限りません。
脳は現実をそのまま受け取っているわけではない
私たちは、目の前で起きていることを
そのまま見ているように感じます。
けれど実際には、
過去の経験や記憶、期待、感情などの影響を受けながら、
目の前の情報を受け取っています。
だから同じ一日でも、
「今日は何もなかった」
と感じる日もあれば、
「小さな幸せがいくつもあった」
と感じる日もあります。
違うのは、出来事の数だけではありません。
何に気づき、何を意味づけたのか。
そこにも違いがあります。
幸せを未来の条件にしない
「もっと○○になったら幸せ」
そうやって
幸せを未来の条件にしてしまうと、
今あるものに気づきにくくなります。
もちろん、
目標を持つことは悪いことではありません。
ただ、幸せは
「何かを手に入れた結果」だけにあるものではありません。
何気ない一日でも、
安心したり、嬉しくなったり、心地よさを感じたりすることがあります。
その瞬間に生まれている感情も、
あなたにとっての幸せです。
幸せは、未来に完成するものではなく、
日々の体験の中で感じられるものなのです。
だから、幸せを探すときは、
まず自分の外側ばかりを見る必要はありません。
「今、自分は何を感じているのか」
そこに目を向けることで、
自分にとっての幸せが見えてくることがあります。
幸せは、探すものではない。
「幸せとは何か?」
その答えは、外側にあるとは限りません。
では、
自分の感じ方が変わると、現実の見え方はどう変わるのか?
そして、
そこから人生にどんな変化が生まれるのか?
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