「あの人のことが、どうしても許せない」
「もう終わったことなのに、思い出すと腹が立つ」
「私は悪くないのに、なぜこんなに苦しいんだろう」
人間関係で傷ついた経験があると、
時間が経っても怒りや恨みが消えないことがあります。
相手と会っていなくても、
ふとした瞬間に思い出してしまうことはありませんか?
では、なぜ恨みは長く残るのでしょうか。
その理由のひとつに、
「自分は間違っていない」という思いが、
心の中で固定されてしまうことがあります。
「自分は間違っていない」と思うことは悪くない
まず、誤解しないでほしいことがあります。
理不尽なことをされたとき、
「私は悪くない」
と思うことは、決して悪いことではありません。
傷つけられた側が、
すべてを自分の責任にする必要はないからです。
ただ、その思いが強くなり、
「私は正しい」
「相手が間違っている」
というところに心が留まり続けると、
過去の出来事から離れにくくなることがあります。
恨みは、過去を何度も「現在」にしてしまう
納得できない出来事があると、
人は頭の中で何度も振り返ることがあります。
「あのとき、こう言えばよかった」
「やっぱり私は悪くなかった」
「どう考えても相手がおかしい」
そうやって過去を思い返すたびに、
当時の怒りや悔しさまで一緒によみがえります。
出来事は過去なのに、
感情だけは今ここにあることが、
恨みが長く残るひとつの理由です。
つまり、恨みが消えないのは、
単純に「忘れられないから」だけではありません。
心の中で、その出来事を何度も確認しているから。
そんな場合もあるのです。
「許す」と「手放す」は違う
ここで、
「では、相手を許せばいいの?」と思うかもしれません。
でも、無理に許す必要はありません。
「許せない」という気持ちがあるなら、
それも自分の感情です。
大切なのは、
相手を許すことよりも、
その出来事を
いつまで自分の中に置いておくのかを考えること。
相手が間違っていたとしても、
「だから私は、この先も苦しみ続ける」必要はありません。
手放すというのは、
相手の行為を認めることでも、
傷ついた自分を否定することでもありません。
自分の人生を、
過去の出来事から取り戻すことです。
恨みを手放すには、「正しさ」から意識を離してみる
過去の出来事について、
「どちらが正しかったのか」を考え始めると、
答えが出るまで何度でも過去に戻ってしまいます。
だから、問いを変えてみます。
「私は正しかったのか?」
ではなく、
「私はこれから、どうしたいのか?」
と。
過去の正解を探すことから、
これからの自分へ意識を向けるだけでも、
心の向きは変わっていきます。
「私は間違っていない」
そう思ったままでもいい。
そのうえで、
「もう、この出来事に私の人生を預けなくてもいい」と
決めることはできます。
過去は変えられません。
でも、過去との付き合い方は変えられます。
恨みを手放すことは、負けることではありません。
相手のためでもありません。
自分がこれからを生きるための選択です。
もしあなたにも、
何度も思い出してしまう出来事があるなら。
今日、
「私は正しかったか?」という問いを少し横に置いて、
「私は、これからどう生きたい?」
と自分に問いかけてみてください。
そこから、
過去との関係が少しずつ変わり始めるかもしれません。
過去に、心を置き去りにしないために
「もう、同じことを何度も考えたくない」
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