「もう頑張れないかもしれない」
「一度は叶わなかった夢がある」
そんな思いを抱えている50代の方は、
決して少なくありません。
一生懸命生きてきたからこそ、疲れてしまう。
それは、怠けているからではなく、
真剣に向き合ってきた証でもあります。
今回は、そんな状態から抜け出すためのヒントとして、
心理学の考え方をひとつご紹介します。
■ 「自己効力感」とは何か
心理学に「自己効力感」という言葉があります。
これは、「自分にはこれができる」と思える感覚のことです。
カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念で、
実際に行動を起こせるかどうかを大きく左右する要素だとされています。
自己効力感が高い人は、多少の困難があっても
「なんとかなる」「やってみよう」と行動に移せます。
反対に自己効力感が低い状態では、たとえやる気があっても、
「どうせ自分には無理だ」
という考えが先に立ち、行動そのものが止まってしまいます。
これは、能力や意志の強さの問題ではありません。
あくまで「感覚」の問題であり、
後から回復させることができるものです。
■ 過去の経験が、自己効力感を下げていることがある
過去にセミナーや講座に挑戦し、
時間もお金もかけたのに、思うような結果が出なかった。
そんな経験がある方は、
この自己効力感が下がっている可能性があります。
ここで大切なのは、「結果が出なかったこと」自体が
問題なのではない、ということです。
問題なのは、その経験によって
「また同じことになるかもしれない」
という不安が積み重なり、
次の一歩そのものを重くしてしまっていることです。
つまり、行動できないのは「能力がないから」ではなく、
「自己効力感が一時的に下がっているから」だと考えると、
少し肩の荷が下りるのではないでしょうか。
■ 自己効力感は、小さな成功体験で回復する
自己効力感は、一気に取り戻す必要はありません。
バンデューラの研究では、自己効力感を高める方法として
いくつかの要素が挙げられていますが、
中でも特に効果的とされているのが
「小さな成功体験の積み重ね」です。
たとえば、
・気になっていた本を、1ページだけ読んでみる
・興味のある分野の情報を、5分だけ調べてみる
・昔やっていたことを、少しだけ再開してみる
・部屋の中の、小さな一角だけを片付けてみる
こうした小さな行動でも構いません。
大切なのは、その行動の大きさではなく、
「自分でやると決めて、できた」という感覚を、
自分の中に積み重ねていくことです。
■ 結果より先に、感覚を取り戻す
多くの人は、「結果を出してから自信を持とう」と考えがちです。
しかし自己効力感の考え方では、この順序はむしろ逆だとされています。
先に「できる」という感覚を、少しずつ取り戻していく。
そうすることで行動が続き、結果として現れてくる。
これが、自己効力感を高めるための基本的な考え方です。
今の自分にできることは、大きなことでなくて構いません。
むしろ、小さければ小さいほど、確実に積み重ねることができます。
一つ小さな一歩を選び、それを重ねていくこと。
それが、次の変化を支える、確かな土台になっていきます。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「自己効力感」という考え方を知っていても、
一人で実践し続けるのは、案外難しいものです。
小さな一歩のつもりが、
気づけばまた「これでいいのかな」と
立ち止まってしまう。
そんなとき、一人で抱え込まなくても大丈夫です。
私は氣幸師NORIKOとして、メルマガで、
認知科学の視点から、
「今の自分を出発点にする」考え方や、
日々の気づきをお伝えしています。
ブログでは書ききれない、
もう少し踏み込んだ話や、
実際に自己効力感を取り戻していった方の
小さな変化についても触れています。
セミナーでも、講座でも、売り込みでもありません。
あなたと同じように立ち止まった経験がある一人として、
一緒に見つけていく場にしたいと思っています。
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