「最近、毎日がつまらない」
「何をしていてもワクワクしない」
「新しいことを始めても、すぐに飽きてしまう」
そんな自分を見て、
「私は飽きっぽい性格なんだ」と思ったことはありませんか。
でも、それは本当に性格の問題なのでしょうか。
認知科学の視点から見ると、
「飽きる」という感覚は、意志の弱さではなく、
脳が本来持っている自然な働きとして説明できます。
この記事では、
「なぜ人は飽きるのか」、
そして「もう一度ワクワクする毎日を取り戻すにはどうすればいいのか」を
認知科学の視点から考えてみたいと思います。
脳は「慣れる」ようにできている
私たちの脳は、
毎日膨大な情報を受け取っています。
もし、そのすべてに反応していたら、
脳はあっという間に疲れ切ってしまいます。
だから脳には、
「慣れる」という優れた仕組みがあります。
最初は感動した景色も、
憧れていた仕事も、
新しく始めた趣味も、
時間が経つと「いつものもの」として処理するようになります。
つまり、「飽きる」という感覚は、
脳が効率よく働くために備えている自然な機能なのです。
ですから、「私は飽きっぽい」と自分を責める必要はありません。
大切なのは、その先にある「脳の使い方」です。
脳は、必要な情報しか見ていない
では、なぜ毎日が
同じように感じられるのでしょうか。
その理由の一つが、
脳の「情報を選び取る仕組み」にあります。
私たちは、目に映るすべてを見ているようで、
実際には必要だと判断した情報だけを意識しています。
このフィルターの役割を担っているのが、
RAS(網様体賦活系)です。
例えば、新しい車を買おうと思った途端、
それまで気づかなかった同じ車種を
街で何度も見かけるようになった経験はありませんか。
車が急に増えたわけではありません。
あなたのRASが、
「その情報は今の自分に必要だ」と判断し、意識に届け始めたのです。
つまり、私たちが見ている世界は、
「現実そのもの」ではなく、
「脳が必要だと判断した世界」なのです。
飽きたのは、環境ではなく未来かもしれない
ここで、多くの人はこう考えます。
「仕事を変えよう」
「趣味を増やそう」
もちろん、それで新鮮な気持ちを取り戻せることもあります。
しかし、環境だけを変えても、
しばらくすると再び飽きを感じてしまう人は少なくありません。
認知科学では、
RASは「ゴール」と深く関係していると考えられています。
未来に向かって明確なゴールを持つと
脳はその実現に役立つ情報を優先して集め始めます。
反対に、新しいゴールがないと、
昨日と同じ情報ばかりを拾い続けます。
すると、毎日は少しずつ色を失い、
「また同じ一日だった」と感じるようになります。
飽きたのは環境ではありません。
未来を更新しなくなったことで、
脳が新しい世界を探さなくなっている。
そんな見方もできるのです。
ワクワクは、未来からやってくる
私たちは、「何か楽しいことが起きたらワクワクする」と考えがちです。
でも、認知科学は少し違う視点を示しています。
未来に魅力的なゴールがあるからこそ、
脳はその未来につながる情報を探し始めます。
その結果、昨日までと同じ景色の中にも、
新しい発見や可能性を見つけられるようになるのです。
つまり、ワクワクは偶然やってくるものではありません。
未来を描いた人のもとへ、
少しずつ育っていくものなのです。
あなたの未来は、まだ動き出せます
もし今、毎日に飽きを感じているなら、
「もっと自分らしく生きたい」という
心からのサインなのかもしれません。
だから、最後に一つだけ問いかけさせてください。
最後に、自分が本気でワクワクしたのは、いつですか。
その答えがすぐに浮かばなくても、
大切なのは、その問いを持ち続けること。
その問いが、
新しい未来への扉を開いてくれるかもしれません。
では、その未来は、どうすれば描けるのでしょうか。
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