「私は、人前で話すのが苦手だから」
「昔から飽きっぽい性格だから」
「この年齢から新しいことを始めても、遅いから」
自分について、
こんなふうに考えたことはないでしょうか。
過去の経験から、
自分の得意・不得意を理解するのは自然なことです。
けれど、その認識がいつの間にか
「自分はこういう人間だ」という
固定したイメージになっていると、
行動や選択に影響することがあります。
変わりたいと思っているのに、
なかなか行動できない。
新しいことに興味を持っても、
「自分には向いていない」と考えてしまう。
その原因は、能力や年齢だけではなく、
自分自身について、
どのような認識を持っているかにあるのかもしれません。
自分についてのイメージが、行動を左右する
心理学では、
自分自身についての知識や信念の枠組みを
「自己スキーマ」と呼びます。
たとえば、
「私は人付き合いが苦手だ」と考えている人がいるとします。
人と話してうまくいかなかった経験は
記憶に残りやすく、
反対に、
楽しく会話できた経験は
「たまたまうまくいっただけ」と受け止めてしまうことがあります。
そして、
人と関わる機会を避けるようになると
自分の認識を見直す経験も減っていきます。
こうして、
過去の経験から生まれた自己イメージが行動を左右し、
さらに同じイメージを強めていくことがあります。
もちろん、
自己イメージだけですべてが決まるわけではありません。
ただ、自分についての認識が、
目の前の選択に影響することはあるのです。
思い込みは、挑戦する前に選択肢を減らす
「私には向いていない」
そう考えたとき、私たちは何をするでしょうか。
- 挑戦する前に諦める
- 詳しく調べることをやめる
- 自分には関係のない世界だと判断する
このとき、
まだ能力がないと証明されたわけではありません。
実際に経験していないため、
できるかどうかはわからない。
それでも、
自分についてのイメージを根拠に
選択肢から外してしまうのです。
思い込みは、
挑戦した結果だけでなく、挑戦するかどうかにも影響します。
経験しなければ、
自分に合うかどうかもわかりません。
自分の可能性を狭めているのは、
能力の限界ではなく、
限界だと思っている範囲なのかもしれません。
自分を知ることと、自分を決めつけることは違う
もちろん、
自分の得意・不得意を把握することは大切です。
苦手なことをすべて克服する必要もありません。
自分に合わないものを選ばないことも、
立派な判断です。
問題なのは、
過去の経験から得た認識を
これから先も変わらない事実として扱ってしまうことです。
たとえば、
人前で話すのが苦手だったとしても、
少人数なら話せるかもしれません。
十分に準備すれば、
自分の考えを伝えられるかもしれません。
「人前で話すのが苦手」という認識は、
これまでの経験を説明する言葉にはなります。
しかし、それだけで、
これからできることのすべてを説明できるわけではありません。
自分を理解することは、可能性に線を引くことではないのです。
今の自分を、未来の自分の基準にしない
自分を変えようとするとき、
私たちはつい、今の自分を基準に考えます。
今の自分にできるか。
今の自分に向いているか。
今の自分に続けられるか。
けれど、
これから経験することによって、
考え方も、得意なことも、物事の捉え方も
変わっていく可能性があります。
今の自分にできることだけを基準にしていたら、
これから身につけられることまで判断できなくなってしまいます。
大切なのは、
自分についての認識を無理に否定することではありません。
その認識は、
今の自分にも当てはまるのか。
それとも、
過去の経験から、そう思い込んでいるだけなのか。
その違いに気づくことです。
自分についての認識を見直すことは、
未来の選択肢を見直すことにもつながります。
「自分はこういう人間だ」と決めたのは、誰でしょうか。
「私はこういう人間だから」
そう言い切れるのは、
自分のことをよく知っているからでしょうか。
それとも、
これまでの経験から、
自分はこういう人間だと思い込んでいるからでしょうか。
この違いは、今後の選択を大きく左右します。
自分には向いていない。
自分にはできない。
今さら始めても遅い。
そう判断した瞬間、
可能性を確かめる機会まで失っているとしたら……。
変わるための第一歩は、
自分が当たり前だと思っている認識に、
目を向けることかもしれません。
メルマガでは、
認知科学・氣・哲学の視点から、
普段は見過ごしている物事の捉え方を掘り下げています。
自分が信じていることが、必ずしも自分の限界とは限らない。
今まで当たり前だと思っていた自分自身を、
違う角度から見つめ直してみませんか。
👇氣幸師NORIKOのメルマガ登録はこちらから
